現代社会はストレス社会と言われるほど、多くの人がストレスに悩まされています。
ストレスによって身体に不調が出たり、こころがうつ状態になったことがある人も多くいるのではないでしょうか？
なんだか気分が優れない、身体が重い、ダルい、何か疲れている気がする・・・などなど。
仕事に対するプレッシャー、人間関係、お金のこと、ありとあらゆることがストレスとなって
私達の身体に悪影響を及ぼすわけです。
じゃあそんなストレスとどうやって向き合っていけばいいのか？
ストレスを発散することも大事ですが、ストレスとうまく付き合っていくことも大事なことです。
そんなうまく付き合っていく方法をストレスコーピングといいます。
ストレスコーピングは２つある
コーピングとは、「問題に対処する」という意味のある言葉です。ストレスに対処することを総称した心理学を用語として、
「ストレス・コーピング」という言葉があるわけです。
そのストレスコーピングには２種類あるわけです。
「問題焦点コーピング」と「情動焦点コーピング」の２つです。
問題焦点コーピング
これは、ストレスの原因となる事柄や人などを実際に変化させて、ストレスに対処する方法です。
具体的に言うと、、、
あなたが上司に対してストレスを抱えているとします。
そしたら、上司を変えるか、仕事を変えるか、会社を辞めるか、などの方法でストレスを対処するということです。
もしくは、膨大な仕事量にストレスを感じている場合、
仕事を辞めるか、放棄するか、部下に頼むか、同僚に頼むかなどして自分の負担を減らしてストレスに対処するという方法です。
しかし、現実にストレスを感じている場合、ストレスの根本となる事柄や人を変化させることは
あまり現実的ではありません。
実際にはどうしても変えられないことが多くあります。
上司を変えたいと思っても変えられるわけではありませんし、仕事がストレスだからと言って簡単に仕事を辞めることはできないでしょう。じゃあどうすればいいのか？自分の考え方を変えるしかないわけです。
それが情動焦点コーピングです。
情動焦点コーピング
これは、ストレスの原因となる事柄を変化させるのではなく、そのストレスの原因に対する自分の考え方や捉え方を変えて対処する方法です。
上司に対してストレスを抱えている場合、上司に対する自分の気持ちを変えるようにしましょう。
例えば、この上司に出会えたおかげで人に接する態度を改めることができるようになった、とか
この上司に出会ったおかげで自分に部下ができた時の対応を考えることができた、などですね。
また、仕事量にストレスを感じる場合は、
自分を試せるチャンスだと認識することで成長することができるようになり、ストレスを感じないでしょう。
私の友人には、奥さんと一緒にいるだけでストレスが溜まることがあったようです。奥さんと一緒にいることで、自分の好きな時間や自分のやりたいことができないことに不満を持っていたわけです。
でも、問題焦点コーピングだとすると、奥さんと離婚することに繋がってしまいます。だからこそ、情動焦点コーピングで、奥さんに問題を当てるのではなく、友人の考え方に焦点を当てるように言いました。
具体的には、奥さんと一緒にいることで幸せを感じられること、奥さんが旦那さんに合わせて生活してくれていることもたくさんあること、奥さんも旦那さんのために家事をしていることもあるわけです。
そうやって考えると、感謝の言葉がたくさん出てくるのでストレスを感じることもなくなるでしょう。
それ以外の具体的なストレス発散行動
現実的な世界では、問題焦点コーピングでストレスの原因を解決しようと思っても解決出来る場面はそう多くはありません。だからこそ、情動焦点コーピングが大事なわけです。
しかしながら、どんなに考えてもストレスを避けて通れないのであれば、いつまでも考えて悩むのは辞めましょう。どうしても対処できないストレスだってあるのは当たり前です。それならば、考えることから離れて気分転換するのが良いでしょう。
自分が好きなことをやるのもいいですし、運動することもいいでしょう。お風呂やサウナなどで汗をかくのもスッキリしますよね。ただし、買い物とか食べることとか、そういった方法でストレスを解消しようとすると、あまりよくない傾向がありますので、リラクゼーションと呼ばれる方法をやってみるのをオススメします。
具体的には、ヨガ、深呼吸、音楽鑑賞、映画鑑賞、マッサージなどの身体をリラックスさせることが大事です。
ということで、ストレス発散と対処してうまく付き合っていく方法…でした。
